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2  インフルエンザワクチンの貯法について教えてください。また、保存剤について教えてください。

3  不活化インフルエンザワクチンの接種にあたり、薬剤(免疫抑制剤や抗がん剤、γ-グロブリン製剤、抗微生物薬など)、他のワクチン、麻酔との関係や注意点について教えてください。

4  小児におけるインフルエンザワクチンの用法・用量と有効性・安全性について教えてください。

5  妊娠を考えておられる方や妊婦・授乳婦がインフルエンザワクチンを接種する意義について教えてください。また、接種にあたって注意すべき点について教えてください。

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2018年10月号

2017/18シーズンの北半球のインフルエンザ流行解析と2018/19シーズンのインフルエンザワクチンについて

2017/18シーズンの北半球のインフルエンザ流行解析とVE ― WHO ■ 流行ウイルスの型・亜型2017/18シーズンは、B型が欧州の大部分の国で優勢であり、カナダや米国では30~40%、中央アジアでは40~50%を占め、山形系統が優勢であったことが特徴的である。北米においては、A型ではA/H3N2が2シーズン連続で優勢で、これが重症化や流行の長期化をもたらした。 ■ 患者発生動向北米地域:ILI†外来受診率は、カナダでは過去5シーズンの平均値とほぼ同等であったが、米国では19週にわたりベースライン値を上回り、ピーク値は2009年のパンデミック(以下、パンデミック)時に次ぐ高さであった。累積入院患者数(率)はカナダでは例年並みであったが、米国では過去6シーズン中もっとも高く、うち基礎疾患を有する者は成人で90%超、小児では50%超を占め、妊娠可能年齢の女性の約33%が妊婦であった。インフルエンザ関連死亡は、カナダでは65歳以上が大部分を占め、小児は少なかった。米国では、肺炎およびインフルエンザ関連死亡は連続16週にわたり閾値を超え、ピーク値はパンデミック以後2014/15シーズンを除き、最も高かった。小児死亡例の年齢中央値は7歳で50%が基礎疾患を有する児であったが、ワクチン接種率は25%未満であった。†ILI:influenza-like illness(インフルエンザ様疾患) 欧州地域:欧州8カ国**では、インフルエンザによる入院は27,560例で、うち9,385例がICU入室となった。欧州全体で流行期に超過死亡が観察され、2014/15シーズンよりは低く、2016/17シーズンと同等であった。**欧州8カ国:フィンランド、フランス、アイルランド、ルーマニア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、英国 東アジア地域:中国南部では、ILI患者が過去3シーズンより多かった。香港では、インフルエンザ関連入院率が過去3シーズン中で高く、0~4歳児でもっとも高かった。韓国では、ILI患者は2016/17シーズンと同等で、モンゴルでは、肺炎による入院患者の割合は過去と同等であった。 ■ VE(中間報告)VEはカナダ、米国、欧州から報告され、外来患者におけるすべての型・全年齢層のVEは、25~55%と幅があった。型・亜型別では、A/H1N1pdm09とB型には良好であった(表1)。小児はすべての型で59%、A/H1N1pdm09: 78%、A/H3N2: 51%といずれも有意に良好なVEであった。成人(高齢者以外)はすべての型で33%、A/H1N1pdm09では51~63%と良好であったが、A/H3N2では10~27%と低かった(表2)1)。 2018/19シーズンのインフルエンザの予防と対策― 米国CDC・ACIP勧告 今シーズンも、生後6カ月以上の接種不適当でないすべての者に、インフルエンザワクチンの接種が推奨されている。接種回数も変更はなく、生後6カ月~8歳で接種歴が2回未満の児は2回、接種歴が2回以上の児は1回で、9歳以上は1回接種する注)。ハイリスク者と今シーズンの主な改訂点を次にまとめる。注)本邦での小児の接種回数とは異なるため、ご注意ください。 ■ ハイリスク者 生後6カ月~5歳未満、50歳以上、基礎疾患を有する者(喘息などの呼吸器疾患、心血管・腎・肝・神経疾患、糖尿病などの代謝疾患)、免疫不全者(免疫抑制剤の使用やHIV感染を含む)、妊婦・妊娠の可能性がある者、ライ症候群の既往のある小児・思春期、介護・長期療養施設入居者、肥満者(BMI≧40)など。また、これらのハイリスク者と同居する者やケアをする医療・介護従事者などへの接種も強く推奨される。 ■ 主な改訂点 過去2シーズンは推奨していなかった4価インフルエンザ生ワクチン(LAIV4‡, 本邦未承認)も選択可能とした。 卵アレルギー患者への接種については、米国で承認・推奨されている年齢に応じたワクチンから選択して接種する2)(症状別の詳細は文献2)を参照)。 ‡LAIV4:Live Attenuated Influenza Vaccine, quadrivalent 国内の状況 2017/18シーズンの流行解析結果は、定点当たり報告数のピーク値が感染症法施行開始後の最高値を記録し、累計推計受診者数は近年を大きく上回った。A型とB型の混合流行の傾向がみられ、B型では山形系統が圧倒的に多かった3)。2018/19シーズンのインフルエンザワクチンの製造株は下記の通りで、前シーズンから、A/H3N2とB型のビクトリア系統の各株が変更された4)。厚生労働省では、ワクチンの供給不足は生じない見込みとしているが、安定供給推進のため、13歳以上へは原則1回注射とすることや必要量のワクチン購入を呼びかけている5)。 国内の2018/19シーズンインフルエンザHAワクチン製造株 2017/2018シーズンの国内製造株A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)、B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)、A/H1N1pdm09とB/山形系統の各株は、今シーズンと同じ。 文献 WHO: Wkly Epidemiol Rec. 93(34): 429-444, 2018. CDC: MMWR. Recomm Rep. 67(3): 1-20, 2018. 国立感染症研究所、厚生労働省結核感染症課: 今冬のインフルエンザについて(2017/18シーズン). 平成30年6月15日. 厚生労働省通知: 健発0419第4号. 平成30年4月19日. 厚生労働省通知: 医政経発0912第1号 健健発0912第1号 健感発0912第5号. 平成30年9月12日.

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