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1  インフルエンザワクチンの接種回数と2回接種の場合の接種間隔についての考え方を教えてください。また、接種時期はいつがよいでしょうか?

2  今シーズンのインフルエンザワクチンとワクチンの有効性について教えてください。インフルエンザの予防には、ワクチン接種を毎年継続したほうがよいですか?

3  不活化インフルエンザワクチンの接種にあたり、薬剤(免疫抑制剤や抗がん剤、γ-グロブリン製剤、抗微生物薬など)、他のワクチン、麻酔との関係や注意点について教えてください。

4  小児におけるインフルエンザワクチンの用法・用量と有効性・安全性について教えてください。

5  他のワクチンとの接種間隔はどのように考えたらよいでしょうか?また、同時接種について教えてください。

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2020年1月号

世界の定期予防接種率―2018年

DTP、および麻しん含有ワクチンの接種率 ― 世界全体 2012年のWHO総会で承認された「世界ワクチン接種行動計画(GVAP: The Global Vaccine Action Plan)2011-2020」では、すべての国において2020年までに、国の予防接種スケジュールで定められているすべてのワクチンの接種率を90%以上にすることが呼びかけられている。WHOの週報で、世界全体・地域別・国別の接種率の動向(接種をドロップアウト*1した者の情報も含む)が報告された。 DTPワクチン*21回(DTP1)の世界全体の接種率は90%で、2010年(89%)とほぼ同様であり、DTPワクチン3回(DTP3)の接種率も2018年は86%で2010年は84%と、同様の傾向がある。世界的に、2018年は1,940万人(14%)の小児が十分に予防接種を受けておらず、そのうち70%(1,350万人)はDTPワクチンの接種を1度も受けていない。DTP1からDTP3までのドロップアウト率は、世界全体では6%(2010年)から4%(2018年)へと減少した。 麻しん含有ワクチン1回(MCV1)の世界全体の予防接種率は、2010年は84%で、2018年は86%であった。麻しん含有ワクチン2回(MCV2)接種を1歳児へ実施している国において、接種率は、2007年の19%から2018年は54%に上昇した。MCV2接種を2-14歳児へ実施している国では、接種率は36%から69%に上昇した。 DTPワクチンの接種率― WHO地域別 2018年のDTP1の接種率は、アフリカ地域の84%からヨーロッパ地域の97%まで、地域により幅がある。DTP3の接種率も同様の傾向で、アフリカ地域は76%、ヨーロッパ地域は94%となっている(図)。全体的には、2018年は194か国中129か国(66%)がDTP3の接種率90%以上を達成しており、2017年の123か国(63%)から増加した。 DTP1-DTP3のドロップアウト率は、地域・ワクチンの種類・経済水準・GAVIアライアンス*3の資金援助を受けているかによって異なり、2018年は、西太平洋地域の1%からアフリカ地域の10%まで幅があった。ドロップアウト率は低所得国でもっとも高く8%で、高所得国ではもっとも低く3%であった。2018年にDTP3の接種を受けられなかった1,940万人の小児のうち、60%(1,170万人)は10か国*4に居住しており、その中で29%(560万人)はインドとナイジェリアに居住している。 麻しん含有ワクチンの接種率―WHO地域別 2018年のMCV1の接種率は、アフリカ地域の74%から西太平洋およびヨーロッパ地域の95%まで幅があった。世界全体では、118か国(61%)が目標の90%以上を達成し、これは2017年と同じであった。MCV2の接種率は、MCV2をまだ導入していない国も含めて、アフリカ地域の26%から西太平洋およびヨーロッパ地域の91%まで幅があった(図)。MCVでは、MCV1-MCV2のドロップアウト率の代わりに、MCV1とMCV2の接種率の差異を比較した。これは、MCV1とMCV2の出生コホートが異なるためである。世界全体のMCV1とMCV2の接種率の差は17%と推算され、地域・経済水準・MCV2の導入年により異なっていた。もっとも差が大きかった地域は、アフリカ地域の48%で、もっとも差が小さかったのは西太平洋地域およびヨーロッパ地域の4%であった。経済水準で比較すると、MCV1とMCV2の接種率の差は低所得国では46%で、中所得国では12%、高所得国では2%であった。 図. WHO地域別・世界の定期予防接種率―2018年 文献1)より作図 その他のワクチンの接種率 新しく、いまだ活用が不十分なワクチンの接種率は、以下の通りである。ロタウイルスワクチンの接種完了率は、2010年の8%から2018年の35%へ上昇した。結合型肺炎球菌ワクチンの接種完了率も11%から47%へ、風しんワクチンは35%から69%へ、B型肝炎ワクチンは、出生時接種が28%から42%へ、3回接種完了率は73%から84%へとそれぞれ上昇した(図)。 課題 世界の予防接種率は、着実に上昇してきたが、課題は残されている。地域により接種率やドロップアウト率に差がみられ、GVAPの目標到達のためには、状況に応じた戦略で対処すべきである。1歳児や特定の年齢層(思春期世代や妊婦を含む)への予防接種の連絡窓口を確立することが、GVAPの生涯を通じたアプローチの核となる。ワクチンごとの接種率の差を低減するには、予防接種の機会を逃した人への対策と、接種施設による安全かつ継続的なワクチン供給なども重要である。 世界には、距離や地形などの地理的要因によりワクチンを入手することが困難な人々や、不信感や宗教的理由などから予防接種を拒否する人々もいる。接種率向上を確実にするには、こうした人々へ予防接種を普及させるための戦略の是正や幼児期後に推奨される予防接種のシステム強化が不可欠である。また、データの質、特に報告の適時性と完全性を向上させるために、インフラの改善と能力の向上が求められている。 *1   ドロップアウト: 複数回接種するワクチンにおいて、接種を開始したがすべての回数を接種完了していないこと *2   DTPワクチン: ジフテリア・破傷風トキソイド・百日せき含有ワクチン(3種混合ワクチン) *3   GAVIアライアンス(The Global Alliance for Vaccines and Immunization):低所得国の子供たちなどへ予防接種を普及させるため、資金援助を含めた支援活動を行うグローバル官民パートナーシップ機関 *4   10か国: ナイジェリア、インド、パキスタン、インドネシア、エチオピア、フィリピン、コンゴ民主共和国、ブラジル、アンゴラ、ベトナム 文献 WHO: Wkly Epidemiol Rec. 94(43): 497-504, 2019.

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