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トップ インフルエンザワクチン

1  インフルエンザワクチンの接種回数と2回接種の場合の接種間隔についての考え方を教えてください。また、接種時期はいつがよいでしょうか?

2  今シーズンのインフルエンザワクチンとワクチンの有効性について教えてください。インフルエンザの予防には、ワクチン接種を毎年継続したほうがよいですか?

3  不活化インフルエンザワクチンの接種にあたり、薬剤(免疫抑制剤や抗がん剤、γ-グロブリン製剤、抗微生物薬など)、他のワクチン、麻酔との関係や注意点について教えてください。

4  小児におけるインフルエンザワクチンの用法・用量と有効性・安全性について教えてください。

5  他のワクチンとの接種間隔はどのように考えたらよいでしょうか?また、同時接種について教えてください。

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2018年12月号

米国のインフルエンザワクチン接種事情

薬局におけるワクチン接種の現状1) 米国では、予防接種実施者としての薬剤師の活用が、過去20年で急速に拡大してきた。現在、全米50州、コロンビア特別区、プエルトリコで、薬剤師による予防接種の実施が認可されており、32万人以上の薬剤師がワクチン接種の研修を受けている。薬剤師による予防接種サービスが広く受容されたことで、特にインフルエンザワクチン接種に著明な影響がみられている。 米国で代表的な地域薬局1,999のうち、1,880の薬局を対象として、2017年4-7月に薬局における予防接種サービスに関する研究(アンケート調査)を実施し、292の回答が得られた(回答率15.5%)。このうち、236の薬局(80.8%)で予防接種サービスが実施されていた。多く接種されているワクチンの種類(予防接種サービス実施薬局の割合、2016年の平均接種回数)は、順に、インフルエンザ(96.1%、484回)、帯状疱疹(91. 4%、41回)、13価肺炎球菌(90. 0%、55回)、23価肺炎球菌(88.6%、39回)であった。 薬局における成人のインフルエンザワクチン接種率は、6%(2004/05シーズン)から25%(2015/16シーズン)へと上昇しており、薬剤師の予防接種が認可された後、若年成人の接種率が向上した。米国の大部分の地方で、薬局から5マイル内に住民の約93%が居住しており、アクセスのよさや、長い営業時間、予約不要といった条件により、薬局は予防接種サービスを提供するうえで良好な位置付けとなっている。インフルエンザワクチンに加えて、他のワクチン接種サービスの提供も向上している。 サービス提供の案内・宣伝方法として、ポスター掲示、処方箋にチラシを同封のほか、ソーシャルメディアの活用などがあり、ワクチンへの躊躇(vaccine hesitancy)に対する対策としては、患者との交流時に個別に推奨、薬袋に年齢に応じた推奨ワクチンの印刷物を入れる、電話、e-mailの活用などがあった。課題として、薬局での接種は、接種記録の登録や接種歴の確認が不十分であること、保険非加入者では接種率が低く、経済的な障壁があることなどが挙げられている。 米国のインフルエンザワクチン― 2018/19シーズン 米国では、多様な種類の季節性インフルエンザワクチンが承認され使用されている。国内の季節性インフルエンザワクチン(以下、国内)と比較すると、国内と同じ不活化ワクチン(IIV*)のほか、弱毒生ワクチン(LAIV†)があり、ウイルス株数は4価に加え3価もあり、抗原量(HA含量)は国内と同じ15μg/0.5 mLのものが多いが、高齢者用の高用量(60μg/0.5 mL)などもある。培養・製造方法は、国内と同じ鶏卵培養のほか、細胞培養や遺伝子組み換え(RIV**)製品もある。国内にはないアジュバント(MF59: スクワレンを含むオイル・イン・ウォーターエマルジョン)が添加された製品があり、保存剤であるチメロサール無添加の製品が多い。また、剤形は、従来の注射針をシリンジに装着したタイプ(いわゆる注射型)があるが、米国では筋肉内接種である。ガスの圧力により抗原溶液を皮膚内へ注入する「ジェット式注射器」は、18-64歳に適応がある。LAIVは鼻腔噴霧式で2-49歳に適応がある(表)2, 3)。 米国予防接種諮問委員会(ACIP§)では、インフルエンザワクチンの選択について、年齢と健康状態に応じた製品を選ぶこととしており、特定の製品の推奨はしていない。高用量やアジュバント添加製品は高齢者に適応がある3)。 *IIV: inactivated influenza vaccine、 †LAIV: live attenuated influenza vaccine**RIV: recombinant influenza vaccine、 §ACIP: Advisory Committee on Immunization Practices 表. 米国におけるインフルエンザワクチン一覧―2018/19シーズン *1: μg/0.5 mL(各ウイルス株)、*2: μg/0.5 mL、*3: PFS(prefilled syringe): 充填済みシリンジ、*4: MDV(multi-dose vial): 複数回用バイアル、*5: SDV(single-dose vial): 単回用バイアル、*6: ウイルス量(FFU:fluorescent focus units)/0.2 mL(各ウイルス株) 文献2)より一部改変 注)米国のインフルエンザワクチンは、国内の同製品と用法・用量などが異なります。また、国内では薬剤師による予防接種は行われていませんので、十分ご注意ください。 文献 Westrick SC, et al.: Vaccine. 36(37): 5657-5664, 2018. CDC: Influenza vaccines — United States, 2018–19 influenza season. CDC: Frequently Asked Flu Questions 2018-2019 Influenza Season.

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東京オリンピック・パラリンピック開催と感染症対策

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