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3  不活化インフルエンザワクチンの接種にあたり、薬剤(免疫抑制剤や抗がん剤、γ-グロブリン製剤、抗微生物薬など)、他のワクチン、麻酔との関係や注意点について教えてください。

4  小児におけるインフルエンザワクチンの用法・用量と有効性・安全性について教えてください。

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2019年5月号

2018/19シーズンのインフルエンザワクチンの有効性解析(中間報告)― 米国・欧州

米国におけるインフルエンザ流行株解析とVE(中間報告) 2018年11月23日~2019年2月2日の期間に、急性呼吸器疾患で受診した小児および成人(3,254例)のなかで、インフルエンザ陽性と検査診断された465例のうち、A型は456例(98%)と大部分を占め、B型は9例(2%)であった。A型は亜型が判明した394例のうち、A(H1N1)pdm09が293例(74%)で、A(H3N2)が101例(26%)であった。B型は系統が判明した8例のうち、ビクトリア系統と山形系統は各4例であった。 同期間におけるインフルエンザワクチンのVEを表1に示す。すべての型・亜型に対する全年齢層のVEは47%(95%CI:34-57%)で、生後6か月-17歳では61%(95%CI: 44-73%)であった。50歳以上では統計学的に有意なVEは示されず、原因の一つにサンプルサイズが小さいことが挙げられている。亜型別では、A(H1N1)pdm09に対しては46%(95%CI: 30-58%)、A(H3N2)に対しては44%(95%CI: 13-64%)であった1)。 表1. 米国におけるインフルエンザワクチンのVE(中間報告)― 2018/19シーズン ※VEの計算式は、文末を参照のこと。§: p<0.05 文献1)より抜粋 欧州におけるインフルエンザ流行株解析とVE(中間報告) 2018/19シーズン初期の欧州では、A 型が広く流行し、A(H1N1)pdm09とA(H3N2)が混合流行する国、あるいはいずれかが主流となる国があり、B型の検出は非常に少なかった。欧州では、単独国、および複数国の一次医療(PC:primary care)と入院(H: hospital setting)におけるインフルエンザワクチンのVEの6つの研究報告がある。一次医療についてはデンマーク(DK-PC)、スペイン(ES-PC)、英国(UK-PC)、EU I-MOVE*(EU- PC)、入院についてはデンマーク(DK-H)とEU I-MOVE(EU-H)の研究である。各VE(いずれもA型に対するVE)を表2に示す。 一次医療における全年齢層のVEは、32%(ES-PC)~43%(UK-PC、EU-PC)で、18-64歳のVEも32%(EU-PC)~55%(DK-PC)と幅があった。入院における全年齢層のVEは38%(DK-H)で、65歳以上では34%(DK-H)、38%(EU-H)であった(表2)2)。 なお、亜型別では、A(H1N1)pdm09に対するVEは、全年齢層で40~71%で、高齢者では0~37%と低かった。A(H3N2)に対するVEは、一次医療(全年齢層)で統計学的に有意ではなかったが、18-64歳では47~48%と比較的高かった。A(H3N2)はサンプル数が少なかったことが、VEの推定精度が低かった理由の一つとされている2)。 *EU I-MOVE(European Union Influenza-Monitoring Vaccine Effectiveness in Europe) 表2 .欧州におけるインフルエンザワクチンのVE(中間報告)― 2018/19シーズン ※VEの計算式は、文末を参照のこと。 EU-PC: クロアチア、フランス、ドイツ、アイルランド、オランダ、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、スウェーデン EU-H: クロアチア、フランス、ルーマニア、スペイン †LAIV4: quadrivalent live attenuated influenza vaccine (4価弱毒生インフルエンザワクチン)(本邦未承認) **TIV: trivalent live attenuated vaccines(3価弱毒生インフルエンザワクチン)(本邦未承認) 文献2)より抜粋 小児におけるVE(中間報告)―カナダ、香港、英国 小児では、良好なVEがいくつかの国や地域から報告されている。カナダの報告では、すべての型に対する1-8歳のVEは88%(95%CI: 60-96%)で、A(H1N1)pmd09に対しては91%(95%CI: 67-98%)であった。ワクチン未接種でA(H1N1)pdm09により罹患した症例のうち、1-8歳は30%を占めており、これは2009年のパンデミック以降の生まれで、同株に対する免疫獲得の機会が少ないことが原因と示唆されている3)。 香港では、インフルエンザにより入院した344例の小児(生後6か月-17歳)のVEが検討され、すべての型に対して90%(95%CI: 80-95%)、A(H1N1)pdm09に対しては92% (95%CI: 82-96%)であった。ワクチン被接種児の88.9%が4価不活化インフルエンザワクチンを使用していた4)。 英国では、4価弱毒生インフルエンザワクチン(LAIV4†)使用の小児(2-17歳)のVEは、同国の流行株A(H1N1)pdm09に対して87%と報告されている2,5)。接種率は、2歳: 43%、3歳: 45.2%、学童: 56.2~63.9%で近年上昇しているが、さらに接種率を上げることで予防効果が高まることが期待されている5)。 †LAIV4: quadrivalent live attenuated influenza vaccine(本邦未承認) 文献 CDC: MMWR. 68(6): 135-139, 2019. Kissling E, et al.: Euro Surveill. 24(8): Feb 2019. Skowronski DM, et al.: Euro Surveill. 24(4): 1-9, 2019. Chiu SS et al.: Euro Surveill. 24(5): 1-4, 2019. GOV. UK: Press release. Published 22 Feb. 2019.

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