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2  今シーズンのインフルエンザワクチンとワクチンの有効性について教えてください。インフルエンザの予防には、ワクチン接種を毎年継続したほうがよいですか?

3  不活化インフルエンザワクチンの接種にあたり、薬剤(免疫抑制剤や抗がん剤、γ-グロブリン製剤、抗微生物薬など)、他のワクチン、麻酔との関係や注意点について教えてください。

4  小児におけるインフルエンザワクチンの用法・用量と有効性・安全性について教えてください。

5  他のワクチンとの接種間隔はどのように考えたらよいでしょうか?また、同時接種について教えてください。

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2019年7月号

ポリオ―世界における根絶に向けた進展状況、2017年1月~2019年3月

ポリオ患者の発生状況 ■WPV患者報告数WPVによる患者報告数は2017年に過去最低の22例となったが、2018年は33例に増加し、2019年1~3月には12例が報告されている(5月3日時点)。これは、2018年同期の8例よりも4例多い。 2017年に報告された22例はすべてWPV1で、内訳はアフガニスタン14例(64%)、パキスタン8例(36%)であった。2018年の33例もWPV1で、アフガニスタン21例(64%)、パキスタン12(36%)であった。2019年1~3月には12例のWPV1が報告され、内訳はアフガニスタンとパキスタンで各6例となっている。 WPV症例は、2015年以降、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタン以外の国からは報告されていない。ナイジェリアでは、2016年9月の症例を最後にWPV1症例は報告がなく、WHOアフリカ地域でWPV1症例が報告されなくなって30か月が経過した。この地域におけるWPVの伝播は遮断されたものとみられる注1が、地域のポリオ根絶認定委員会の承認を得るには、感度を高めたさらなる分析が必要とされている1)。 注1: WPV2は2015年に全世界で根絶が宣言されており、WPV3は2012年以降、検出されていない。 ■cVDPV患者報告数と環境水サーベイランス結果cVDPVによる患者は、2017年~2019年(5月3日時点)に、8か国(コンゴ民主共和国[DRC]、インドネシア、モザンビーク、ニジェール、ナイジェリア、パプアニューギニア[PNG]、ソマリア、シリア・アラブ共和国[SAR])から210例が報告された。 cVDPV1は、インドネシアとPNGから急性弛緩性麻痺(AFP)27例と環境水サンプル7件の陽性報告があり、cVDPV2は、7か国(DRC、ケニア、モザンビーク、ニジェール、ナイジェリア、ソマリア注2、SAR)においてAFP 176例と環境水サンプル97件の陽性報告があった。cVDPV3は、ソマリアでAFP 6例注2、環境水サンプル11件の陽性報告があった1)。 注2: ソマリアのAFP症例のうち1例は、cVDPV2とcVDPV3の同時感染であった。 図. 世界のポリオ患者の発生状況―2017年1月1日~2019年3月31日 文献1)より作図 予防接種の現状と課題 世界の小児(>1歳)の定期接種におけるポリオワクチン3回(POL3、大部分はOPV**)接種率は、2017年は推計88%であった。しかし、国全体の接種率には、しばしば、接種率の低い地域や補足的予防接種活動(SIAs: supplemental immunization activities)が不足している多数の地域が隠れていることに注意すべきである。WPV伝播国のPOL3接種率は、アフガニスタン60%、パキスタン75%、ナイジェリア40%であった。 SIAsとしてWHO 5地域で、2017年に約18億回、2018年に約17億回のポリオワクチン(OPV、またはIPV‡)接種が実施された。OPVは2016年4月以降、全世界で3価OPVから2型ウイルス株を除いた2価OPVが使用されている2)ため注3、cVDPV2発生国では、2型のみの単価OPV(OPV2)がアウトブレイクへの対応として使用された。 アフガニスタンとパキスタンでは、国境を越えた人口移動により感染が続いており、予防接種を強化するとともに、アフガニスタンでは2018年半ばから戸別訪問接種が禁止となった地域もあり、多くの子どもたちが予防接種を受けられずにいるため、局地的に脆弱なSIAsを強化しなければならない。 インドネシアとPNGでは、10年以上症例報告がなかったが、cVDPV1が報告される前から定期接種率は低かった。DRCやナイジェリアで多発するcVDPV2のアウトブレイクは、SIAsが不十分な地域、あるいは3価OPVから2価OPVへの切り換え以前に、2型の免疫獲得が不十分であった地域でVDPV2の伝播リスクがあることを反映している。 WPVの伝播持続、多発するcVDPVのアウトブレイクは、国の予防接種プログラムをさらに評価し強化しなければならないことを示している。世界ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)のプログラムの目標であるポリオウイルスの伝播遮断は、「ポリオ根絶最終段階戦略計画2019-2023年」においても、再度焦点が当てられている1)。 **OPV(oral polio vaccine): 経口生ポリオワクチン。日本では使用中止になった。‡IPV(inactivated polio vaccine): 不活化ポリオワクチン。 注3: WPV2の根絶宣言により、全世界で3価OPVから2型ポリオウイルス株が除かれ、現在、OPV使用国では2価OPV(1型・3型)が使用されている。なお、国内で使用されている不活化ポリオ含有ワクチン(IPV, DPT-IPV)には、1, 2, 3型すべてのポリオウイルス株が含まれている。 国内の環境水サーベイランスの状況 わが国では、OPVからIPVに切り換えられた翌年度(2013年度)から、ポリオウイルスの検出を目的としたポリオ環境水サーベイランスが実施されている。2017年1月~2018年3月に行われた調査(全国18地点、調査対象地域の下水道利用人口: 約660万人)では、ポリオウイルスは検出されなかった。世界ではWPV・VDPV症例が報告されており、輸入リスクを念頭に置いたポリオウイルスの監視体制を継続する必要がある3)。 文献 WHO: Wkly Epidemiol Rec. 94(21): 253-260, 2019. Global Polio Eradication Initiative HP: OPV. http://polioeradication.org/polio-today/polio-prevention/the-vaccines/opv/ 国立感染症研究所ほか: IASR. Vol.40 p88-90, 2019年5月号.

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